地方へのきっかけ

私が地方都市に教えに行ったのは、今から20年以上前のことになります。

ちょっとした勘違いで、2年間舞鶴に週2回通うことになったのですが、そこで感じたのは教育機関の乏しさでした。

京阪神地域では学校、塾・予備校、家庭教師が豊富にあり、生徒さんは習熟度に応じてそれらを組み合わせて選択していくことができます。一方、舞鶴ではまず学校からして難関大学向けの進学校が存在せず、ましてや塾・予備校に至っては言わずもがなで、生徒さんは週末に特急列車に乗って京都市内に行って集中して授業をとる状態でした。

幸い、その生徒さんはかなり優秀な方だったので、順調に学力を伸ばすことができ、無事現役で阪大医学部に合格することができました。

その後も、車を持っていることもあり(関西地区の講師は車を持たず、電車移動の方が多いです)、地方都市に教えにいくことも多かったのですが、奈良(中部)、和歌山市、加古川、姫路等、都心から少し外れただけで塾・予備校のレベルが下がり、家庭教師は存在しなくなってしまう実態をこの目で見てきました。
それほど都会と地方とは教育格差が大きいのが現実です。

また、コロナ禍もありオンラインによる授業も増えてきましたが、効果となると、特に理系ではなかなか難しいのが現実です。私立医学部レベルまではなんとかなります(した)が、それ以上となるとやはり対面での授業が必要です。どうしても細かいところのフォローに差がでてきてしまうためです。

で、登録していた家庭教師センターで、講師を集めてキャラバン組んで近畿北部のほうへ教えに行こうという計画が持ち上がったのですが、移動のための時間と費用、宿泊費等で結局流れてしまったことがありました。都会からの教育サービスの供給も現実には困難が伴います。

以上のような経緯があり、地方でも都会なみの教育レベルを提供したいとかねがね思っていたのですが、今度、私の身内が倉吉に住むことになり拠点ができたことで、鳥取県・島根(東部)での授業が可能になりました。今の教育状況をよくしたい方、難関大学を目指しておられる方のお手伝いができたらと思います。

ただ、以上のような経緯上、“やる気”のある方のフォローを行なったいきたいと思っています。現状での学力レベルは問いませんが、目的意識をしっかり持っておられる方、継続して学習を続けていける方の応援していきたいと思いますので、そこのところをご理解いただければ幸いです。